看護師派遣
常勤看護師と派遣看護師の時給は計算してみると変わらないというか、場合によっては、派遣看護師の高くなってしまうことが分かりました。こんな話が事実なら、常勤の正社員の看護師としてはやってられない・・・と思ってしまうことでしょう。なぜなら、常勤の看護師はデメリットばかりが目立つのに、派遣看護師はメリットばかりだからです。デメリットばかりの辛い部分が多い常勤の看護師の時給が、派遣看護師の時給よりも高くなるのが当たり前のことなのに、なぜ、逆転現象のようなことが起きてしまうのでしょうか？
常勤看護師の１番痛い部分は、サービス残業は圧倒的に多いという点です。サービス残業なので、一切の賃金は支払われません。このサービス残業を病院によっては毎日のようにさせられてしまうから、どんどんトータルの常勤看護師の時給が下がっていってしまうのです。また、サービス残業以外にも、辛いことが常勤看護師にはあります。それは、研修会や勉強会やセミナーです。こういったものに参加しなければ、まわりから白い目でみられてしまうのです。しかも定期的にかなり頻繁に開催されるのです。もちろん、勉強会や研修会で給料はでないので、サービス残業をしているのと同じことになってしまうのです。このような理由から、さらに常勤看護師の時給は割合的に下がっていってしまうのです。結論は、こういった感じです。もちろん常勤の正社員の看護師のほうが年収も月収も高くはなりませんが、時給に換算してしまうと、サービス残業や研修会や勉強会やセミナーなどがない派遣看護師の時給のほうが割高になってしまうということです。将来的なキャリアとか考えている人なら、それでも常勤の正社員の看護師を選んだほうがメリットがあるかと思いますが、もし、結婚してからは看護師を正社員ではなく、派遣やバイトやパートとして続ける・・・程度しか考えていない人なら、絶対に今から、派遣看護師になったほうが貴重な時間を有意義に使えると思います。人生で、２０代や３０代前半までの貴重な時間は限られています。独身の女性なら、２度と取り戻すことができない時間です。それをすべて常勤の看護師として使ってしまっていいのでしょうか？私的には、絶対に残業なんてしないで、友達と遊んだり、婚活をしたほうがいいと思います。結局は仕事ができたとしても結婚して家庭をもった女性のほうが幸せになれるからです。
正社員として夜勤を含むシフトで働いていた病院は全て、急性期の患者さんがたくさん来るような病院でした。毎日とにかく忙しくて、余裕なんて全くなかった。緊急入院や緊急手術、急変、重症患者の対応をする傍ら、徘徊する患者さんの後を追いかけて、食事介助して、入れ歯を洗って、おむつ交換して、入浴介助して、…。ギリギリのスタッフ数で、よくあんなにもたくさんの業務をこなしていたと思います。時間中にカルテなんて書く暇ないっつーの!（怒）電子カルテ導入済みの病院で勤務したことがないので、記録物がかなりのストレスにもなっていましたね。
毎日タダ残業覚悟で出勤していましたが、残業のさせ過ぎが監査でばれて問題となった途端、「残業一切禁止令」が発令されました。(師長)「残業するのは仕事の効率が悪いからでしょ!」（スタッフ）「それって要領が悪いから仕事が遅いってコト?」(師長)「緊急事態を予測しながら動いていれば残業なんてしなくていいのよ!」（スタッフ）「連日緊急入院が予定入院を上回ることを念頭に置きながら働けってことですか?ベッドコントロールしてないのはトップの責任なのに?!」(師長)「引き継ぎ間際の急変や緊急入院なんて、後に任せてさっさと帰りなさい!」（スタッフ）「そんなことされたらかなり迷惑なんですけど?!」…こんな調子で師長のムチャ振りに翻弄されて、毎日キレながら働いていました（笑）
疲れきって病院を出た後、仲間と居酒屋でストレス発散が日課。それでも追い付かない程のスピードで、ストレスが自分の心に溜まっていきました。「もっとのんびり働きたいね」「結婚したら介護施設とかがいいかな?残業ないし」…その頃はこんなことばかり言っていました。でもだからと言って、介護施設の看護師が充足しているかというとそうでもないですよね?本当にお給料にも仕事内容にも満足していたら、みんなそこから離れるワケありません!
忙しくても、ピリピリしてても、急性期の看護に携わっていたいという気持ち。看護師なら誰でも、こういう気持ちが備わっているような気がします。毎日介護よりの看護をしていたら、いつも心の中で言い訳してしまいそう。「私だって昔は病棟でバリバリやってたのよ!」「残業がなくて週2からOKだから仕方なくここでやってるのよ!」みたいな（笑）私はやっぱり、次も病院で働きたい。