看護師は体が資本

看護師には体力も気力も必要。とにかく体が資本です。

看護学生時代の3年間も合わせると、18歳から28歳までの約10年間はあまりにも忙し過ぎた時間でした。28歳で正社員として働くのを辞め、その後30歳で妊娠するまでの間はパートや派遣看護師として仕事をしていましたが、同じ看護師の仕事と言っても随分身も心も楽になれたのをよく覚えています。子供の頃から運動経験ほぼなし、よって体力にも自信なし。低血圧・貧血・冷え性・便秘・月経困難症ですぐに風邪を引く。我ながらよくもあの過酷な生活に耐えられたな…と思います。

「ハードな生活をパワフルに乗り越える元気な人達の集団」という看護師のイメージからはほど遠い私。仕事となると簡単には休めないし、特に夜勤に穴をあけるなんてことになったら大変です。毎月の下旬頃には既に完成している勤務表を組み替えるのは本当に大変そうだったし、スタッフのみんなにも迷惑がかかります。だから私は自分の体調をなるべく万全に整えることや、基礎体力向上のためにさまざまな工夫を取り入れるようになっていきました。

ビタミンの錠剤やドリンクから始まり、鉄分補強タブレット、プラセンタ、ニンニク卵黄、クロレラ、カスピ海ヨーグルト、半身浴、足浴、コラーゲンゼリー、こんにゃくダイエット、キャベツダイエット、ビリーズブートキャンプ…(その他諸々書ききれないほど)。初めは体力向上とか健康にいいと聞いたものを手当たり次第に試していく感じでしたが、徐々に「健康・体力向上目的」と「美容目的」を混同し始めて、支離滅裂な自己流健康療法が続きました(笑)しかも「ただ栄養をとるだけではダメ!体を動かさないと!」と考えてジムで泳いだり走ったり、慣れないエアロビをやってみたり(しかもエアロビは下手すぎて挫折…)

通販カタログの終わりの方にある「ヘルス&ビューティー」のページに載っていそうな事柄に飛びついていた感じですね(笑)でも私に限らずこういう医療関係者は結構多い気がするんです。その証拠に、私が通っていたジムには病院関係者であふれかえっていましたから。きっとみんなも私と同じように、健康にいいことをした後、こてこてのラーメン食べたりお酒飲んだりしてたんだろうな…。ものすごい矛盾を抱えながらも健康を目指そうとする医療関係者たちは、ストレス解消や健康増進目的と称して散財し続けているように見えてなりません。看護師が「ヘルス&ビューティーにかかわるビッグマネー」の一端を担っていることには間違いなさそうです。

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